鈴林です。にいちゃん、の感想とネタバレを書いていきます!

最近ホモを全然読んでなかったけど、この「にいちゃん」は…ツイッターとかですっごい広告出てきてて…w

気になってて…!!!

てっきりまたイジメとかそーいう漫画かと思ったらさ、ホモなんだよ!?

しかも兄弟!! くーーー! うまい!ありがとう!

 

《読んだ後に追記》

あ、兄弟じゃない…。でも「にいちゃん」か…。うまいこと言うわ…。

この表紙もね。うまくできてますね…。こう、相手を沈みこませようとする…感じがね…。受け取り方は人それぞれ、な表紙さすがやで。

にいちゃん ネタバレ

→にいちゃん を読んでみる!←

にいちゃん ネタバレ

1話

小学校からの帰り道、前を歩く子供たちは「4時にオレんちなー」と言って分かれる。一旦家に帰ってから、ゲームを持ち寄って遊ぶようだった。

後ろを歩くゆいは、ポストから郵便物を受け取りエレベーターに乗って自分の家へ帰っていく。

 

「ゆい!」

「にいちゃん!」

 

それまで暗い顔をしていたゆいの顔がパッと明るくなった。にいちゃん、と呼ばれた若い男性はPSP(のようなもの)を持ってドアを開け、ゆいを呼んだ。

にいちゃんの家で、にいちゃんが持つゲームで遊ぶゆい。(モンハン的なゲームをやっている)

「あー、こいつ倒せない」というゆい。

寝転がってゲームをしているゆいの上に覆いかぶさるようにして寝転がるにいちゃん。

 

にいちゃんがカチカチとゲームを操作するとすぐに倒してしまった。その様子を見て「今のもう一回やって?」と、お願いするゆい。

にいちゃんはゲームよりもゆいに興味があるようだった。

ゆいのうなじの臭いを嗅いでいる。ゆいが「なに、においかいでるんだよ」と聞くと、

「汗のにおい。冬だけど、子供って汗かきやすいのか」と1人納得しているにいちゃん。

 

ゆいが「かぐなよー」と言うが、にいちゃんは更にゆいに近づき頬にキスをした。

「わあばか、チューしてくんな!」ゆいが照れながら拒否すると、にいちゃんはすぐに離れて「なんで?やだ?」と疑問そうだった。

ゆいは「ヒゲがチクチクする」と嫌な理由を伝える。

にいちゃんは「朝剃ったんだけどなぁ…」と言いつつ、ゆいのお腹をさすりだすが、ゆいの「おなかすいた」という言葉でピタっと止まった。

ゆいがカップ麺を食べている間も、にいちゃんはゆいから離れない。ゆいはカップ麺を食べて「かあちゃんのメシよりうまい」と言ってもぐもぐ食べている。

ゆいの両親は共働きなので、ご飯は作り置きでいつも冷たかった。

 

「家に帰ってもつまんない。なのにゲームも買ってくれないし。だからオレ学校でみんなと話合わないんだ。

でも学校の奴ら、バカばっかで面白くないけどね!」

ゆいの言葉を、まるで聞いていなかったかのように

 

「ねぇ、チューしていい?」

 

と聞くにいちゃん。ゆいは「えーーー」と渋るが、「ラーメンのお礼」と言われると「しょうがないな」とにいちゃんの願いを受け入れた。

 

ゆいとにいちゃんのキスは、ディープキスに発展し…ようとしたが、ゆいが

「わ! くすぐったい! あははは!」

と笑いだしてしまったことで終わってしまった。「もうちょっと」と言うにいちゃんだが、ゆいに「口の周りくさくなるからやだ」と拒否されてしまう。

ゆいを抱えるようにしていたにいちゃん。

にいちゃんの手が、ゆいのズボンに伸びる。

 

「あっ門限だ」

「もう?」

 

門限の時間になったことで、ゆいは家に帰る準備を始める。

「あーあ、家に帰りたくないし学校にも行きたくない。オレにいちゃんの子どもになろうかなー」

「おお、ここに住んじゃう?」

「住みたい!」

 

子供の頃ならよくある会話。

 

「じゃあ今度アナルセックスさせて」

にいちゃんは笑ってそう言った。

ゆいには意味がわからない。「なあに?」と聞いても「なんでもない」と言ってにいちゃんは教えなかった。

 

「俺のうちに遊びに来てることは内緒な?

あとチューしてることも絶対言っちゃダメ。約束」

とゆいに言い含める。ゆいは「うん!」と元気よく返事をして、家に帰っていく。

 

「にいちゃん、またね!」

「うん。またね」

 

「ねぇ、お母さん、セックスってなに?」

ゆいは宿題をする中、母親に質問した。父親は気まずそうな笑いで「どこでそんな言葉…」と話を濁そうと母親を見る。

母親は「宿題してる時に余計なこと言わない」と言って、ゆいを黙らせた。

→にいちゃん を読んでみる!←

2話

ゆいは、にいちゃんに母に「セックスってなに?」と聞いてみたことを話す。にいちゃんが教えてくれなかったので、母親に聞いてみたらしい。

母親にそんなことを聞いてしまったと知ったにいちゃんは、「ばか!そういうこと聞いちゃだめだろー?」と言いながらゆいに抱き着く。

 

「俺から聞いたこと知られたら、俺と会ってるってばれちゃうでしょ」

と言って、なんとか説得するが子供のゆいにはその必死さは伝わらない。ゆいは「ばれないよー」と楽しそうに話している。

先生にも聞いてはいけない、とにいちゃんは釘をさした。

 

「じゃあにいちゃんがおしえてよー」

 

ゆいはそう言うが、にいちゃんは「まだはやいよなー」と言って教えない。そんなにいちゃんを見て、なんとか教えてもらおうと「いっつもそればっかりー」と文句を言うゆい。

 

「すねるなよー。ほら、チューしてあげる」と言ってにいちゃんがキスしようとするが、ゆいは「チューはいらない」と言って拒んだ。

ゆいにとって「チューはくすぐったいもの」と思っているようだった。

 

「気持ちよくない?」

「ぜんぜん」

 

とゆいが答えると、にいちゃんは「悲しい!」と言いながらゆいの身体をくすぐり始める。

脇腹をくすぐられたことでゆいは笑いだしてしまう。

そんなゆいの耳元で、にいちゃんが囁く。

 

「ねぇ、セックスは気持ちいいんだよ…」

「そうなの?」

 

ゆいは笑っているような顔で、にいちゃんに聞き返す。

その表情のせいか「ほんとはどんなことか知ってるんじゃないの?」とにいちゃんは聞くが、ゆいは「知らない」と答える。

 

「オナニーは?」と聞くが、それも知らない。

「おちんちん触ると気持ちいいやつ」と聞いても、知らないゆい。

 

にいちゃんはその質問の間も、ゆいのズボン…股間の辺りに手を置いている。

ゆいの耳元で

「ねぇゆい、セックスはね。ここを自分でいじるより気持ちいいんだよ。

恥ずかしいことじゃないんだよ、コレ、にいちゃんもしてるし」

と言って、オナニーへの抵抗感を無くすにいちゃん。

 

ゆいは顔を真っ赤にして「オレしてないよ」と言った。

 

「今度してあげよっか。さっき教えてほしいって言わなかったっけ?」

と話し出し、今度はセックスを教えようとするにいちゃん。ゆいは「やっぱりいいや」と顔を赤くしながら断った。

にいちゃんはゆいの首元で

 

「すっごくきもちいよ。

くすぐったいの好きだよね。素質あるよ、絶対気持ちいいよ。クラスでしてる子、まだ誰もいないんじゃないかな。

ね、今度する?」

 

「……する」

 

ゆいはにいちゃんの誘惑に負けた。

赤い顔をして「する」と言ったゆいに「かわいいかわいい!」と言いながら抱き着くにいちゃん。

また放課後に行くことになった。

 

その日、ゆいは自分のベッドの中でオナニーを始める。

 

両親はそんなことに気づかず、ゆいの変化について話し合っていた。

ゲームを買い与えていないのにゲームの話を楽しそうに話す不自然さ。

いつも放課後は友達と遊んでいる、と言うが学校の先生からは「友達付き合いをしない」と言われている。

誰と遊んでいるのか謎だった。しかし門限にはしっかり帰ってくる。

父親は「仕事を早めに切り上げて一緒にいてやったら」と提案した。

 

 

「いらっしゃい」

「うん」

次の日、ゆいはいつも通りにいちゃんの家にやってきた。しかしいつもとは違うことをする、というのはゆいもわかっている。

ゆいは本当は怖かったが「こわいの?」とにいちゃんに聞かれると「ぜんぜん」と答えた。強がっているのかもしれない。

強がっているのはにいちゃんにもわかったのか、「大丈夫だよ、すっごく気持ちいいから」と寝転がっているゆいを抱きしめる。

 

ベッドの上で横になるゆいに下を脱ぐように言い含める。恥ずかしがって隠してしまうゆいに「隠さないで」と言うにいちゃん。

「かわいい。ほんと、ちっちゃくてかわいい」

 

自分1人だけ下を脱いでいるのが嫌だったのか、ゆいは

「にいちゃんは? にいちゃんは脱がないの?」

と聞く。

 

「そだね」

 

そう言って、にいちゃんは勃起したモノを外に出した。

 

 

 

「なにこれ」

ゆいは目を見開いてそう言った。自分が普段見ているモノとは全く違う。

 

「うん、ゆいに挿れるためにこんな風になるんだよ」

にいちゃんの説明は確かに合っているが、小さなゆいは大きなモノが怖かった。

 

「大丈夫だよ、ちゃんと、じっくり、慣らしてあげるから。

かわいい、やっと、やっと受け入れてもらえるんだ…うれしいよ」

 

ゆいは急に怖くなってしまう。「まって、オレやっぱもう、うちに帰る…」と言い出すゆい。

しかしにいちゃんは止まらない。

 

「ゆい、黙って」

 

そう言って、自分に覆いかぶさるにいちゃんが、ゆいは怖くなった。自分の目に映るいつもとは違うにいちゃん。別人のようなにいちゃん。

押さえつけられているにいちゃんの腕をぱっと外し、逃げようとするゆい。

しかしすぐに腕を掴まれてしまう。

 

「コラッ!!!」

「キャア!!」

 

そんなに大声を出すつもりも、強く掴むつもりもなかったのかにいちゃんは謝る。

「あ、ごめん、痛かった?」

 

しかしその顔は、興奮を隠しきれない顔。いつもゆいが見ていた顔ではなかった。

 

「うわあああぁぁぁぁぁん」

 

ゆいはとうとう大声で泣き出してしまう。びっくりしてにいちゃんは、ゆいを離した。

手を離され自由になったゆいは、家に帰るために泣きながら玄関に向かう。下を脱いだまま、泣きながら玄関に行って靴も履かずにドアを開ける。

手をすりぬけていくゆいに危機感を感じるにいちゃん。

急いで下を履き、すぐにゆいを追いかける。

 

「ヤベェ、ヤベェ!! ゆい! 待て!! ゆいっ!!!」

 

そう言いながらドアから出たゆいを追いかける。

 

ゆいは廊下でたまたま会った母の腕の中にいた。

 

ゆいの母は追いかけてきたにいちゃんの…下半身に視線をやり、すぐに理解する。

さっきまで勃起しきっていたモノはすぐには元に戻らなかったのだろう。服の上からでもすぐにわかったようだった。

 

 

「うそでしょ」

ゆいの母は目だけ動かしてそう言った。

 

「頭おかしいんじゃないですか…?

死になさいよ変態!!」

 

ぼそぼそと謝罪の言葉を発しようとしているにいちゃんの声をかきけすように、ゆいの母は憎しみにまみれた顔で言った。

 

ゆいの母親は警察には通報しなかった。ゆいのことで、何か噂などが立つのが嫌だった。しかしゆいの父は「どうして通報しなかった!」と怒る。

ゆいの母は「私がちゃんと面倒見てなかったから」と自分を責め、ゆいの父は「あのクズ野郎が悪いんだ!」とにいちゃんを責める。

2人とも「アイツの家はどこだ!?」とゆいに迫るが、

 

ゆいは「ごめんなさい。にいちゃん…ごめんなさい」と泣きながら繰り返すだけで、決して言わなかった。

 

家の場所を教えたら、にいちゃんが警察に連れていかれてしまう…と幼いゆいは理解していた。だから口を割らなかった。

数か月後、ゆいはにいちゃんの部屋を訪れたが既に空き部屋になっていた。ゆいの家族も転勤となり、街を離れることになった。

 

ゆいは、にいちゃんとのセックスの時恐くて逃げ出したことを後悔していた。

 

高校生になり手足も伸びて体つきも昔とはだいぶ変わった。

指やペンを後ろの穴に入れてみるが、そんなものでは全然足りなかった。もっと奥までえぐるような…にいちゃんのようなモノを求めていた。

あれからずっと、ゆいはにいちゃんに抱かれる想像をして自分を慰めている。

 

『あの時逃げ出したりしないで受け入れていれば…もしかしたら今でもにいちゃんと…そういう関係を続けていたかもしれないのに…』

 

ゆいはベッドから出て、外に出掛ける仕度を始めた。

ゆいは暇をみつけては、以前住んでいた街に足を運んでいた。親には小学校の頃の友だちに会いに行っていると伝えていたが、本当はにいちゃんを探すのが目的だった。

前に住んでいたところには、もう別の人が住んでいる。

あてもなくふらふらと歩いて、暗くなったら帰る。そんなことを続けていた。

 

『女の子には興味も持てないし、他の男は抵抗があるし。

にいちゃんに会いたい。

会って、あの時のこと謝って、また前みたいに一緒に遊んで欲しい。というかあの時の続きをして欲しい。

抱いて欲しい。』

 

そう強く願う自分。そんな自分を気持ち悪く思う自分がいた。

 

『そろそろやめにしないといけない。今日でやめよう。

実際に会っても、きっとにいちゃんは俺と関わりたくはないだろうし、顔もおぼろげにしか覚えてない。

それに俺は、にいちゃんの名前も知らない。

だから本当に偶然、たまたま出会ったとしても、名前を呼んで声をかけることなんてできない…』

 

ゆいはそう思っていた。声をかけることなんてできない。

しかし、そんな今日、出会ってしまった。

 

「にいちゃん!」

 

喫茶店に入り、にいちゃんと話す。

にいちゃんは、自分に会ったことは親には言わないように釘を刺した。

ゆいは真っ赤になって、頷くことしかできない。話しかけようとしても、うまく話せない。

 

 

「大きくなったね、全然わかんなかった」

「俺は…すぐ…わかった…。わかりました」

 

にいちゃんはゆいを見て話していない。だから、ゆいが真っ赤な顔で話していることに気づかない。

 

「忘れらんないよね。俺みたいな変態。未遂とはいえ、ゆいにあんなことしようとしてさ。

気持ち悪かっただろ? ごめんな」

謝るにいちゃんに、ゆいの気持ちが抑えられなくなる。

 

「ごめんなさいっ。俺、そんなつもりじゃなかったんです。

ほんとににいちゃんのこと好きで…。ずっと後悔してて…ほんとはセックスとか、知識として知っててやるんだろうなってわかってて、

でもいざとなったら目が恐くて、つい、飛び出しちゃって…あんなことになるなんて思わなくて…」

 

ゆいが泣きながら、すごいことを話すので喫茶店で視線が集中してしまう。

にいちゃんは「ちょ、場所、場所、変えようか」と立ち上がり、ゆいに提案する。

 

ゆいは

「あの、子どもじゃないとだめ、ですか?

俺もう、おっきくなっちゃったんですけど、だめですか?」

と泣きながらお願いする。

 

「うち…来る?」

にいちゃんはうっすら笑ってそう言った。

 

「あ、 あ」

「大丈夫、大丈夫。ゆっくり、ゆっくりいれてあげる」

 

にいちゃんの家で、ゆいとにいちゃんはあの日の続きを始める。

にいちゃんの家のベッドの上で、2人とも裸になってにいちゃんは、ゆいにいれようと試みる。

 

「慣れてるね。自分でいじってた? いれるよ」

「あ、う」

 

正常位でゆいにいれるにいちゃん。

喘ぐゆい。にいちゃんはそんなゆいに話し始める。

 

「うれしいよ。やっと受け入れてくれて。」

「う、う、あのとき、はぁっ 逃げてごめんなさい、ごめんなさい、ごめ」

「許さないよ」

「あっあ、うっ ごめんなさい やめ やっ ア、ごめんなさい」

「もう俺から逃げない? 約束して?」

 

ゆいは生理的な涙か、この問いに対する涙か、泣いていた。

 

「ハァッあっあ、 逃げません」

「約束して?」

「ウン ウン…!」

「俺のものになる?」

「うん、うん」

「何されても逃げないね」

「うん、もう絶対逃げない」

 

セックスが終わって寝ているゆいを起こすにいちゃん。起き上がったゆいにキスをして…PCを操作しだす。

そこには、セックス中のゆいの動画が映っていた。

 

「なにそれ」

 

にいちゃんは笑って

「我慢できるよね? こういうのも教えてあげる。クセになるよ。

逃げないって約束したもんね?」

と言った。ゆいは何も返せない。

 

ゆいの持ち物から、生徒手帳などを見て学校を特定するにいちゃん。

 

「頭いいとこ通ってるな。こういう映像が流出しちゃうとまずいよね。」

「え、え…どうして」

「一回裏切られてるからさ。疑い深くなってんだよ」

 

見下すような笑顔のにいちゃん。

ゆいは「そんな、信じて…消してよそれ…」とPCに手を伸ばすが、にいちゃんに手を掴まれてしまう。

 

「大丈夫、大丈夫。ゆいが俺から逃げない限り悪用しないから、大丈夫

俺がそういう趣味だって、ゆいなら理解してくれるよな?

もう逃げたりしないよな?」

 

ゆいの手を自分の口元に持って行って、にいちゃんはそう訴える。

ゆいはあの日の、自分を心底憎そうにみつめるにいちゃんの目を思い出していた。

 

「うん…もう逃げないよ。にいちゃん」

→にいちゃん を読んでみる!←

3話

「立って」

にいちゃんは右手にスマホ、左手で自身をいじりながら、ゆいにそう命令する。

 

ゆいは汗をかき、息が上がっているがその通りにした。

ゆいの手は手錠のようなものでソファに縛り付けられていた。ゆいが動いただけで、ガチャガチャと音がする。

 

「あ、う… あ、あ ふっう

はぁっ はぁっ」

 

ゆいは上半身は制服だが、下半身は何も履いていない。立ち上がることはできたが、足はガクガクしていてビショビショだった。

汗なのかそうでないのかわからないほど濡れている。

にいちゃんはスマホの画面を見ていたが、画面から目線を外し「座って」とだけ言う。

 

「う、くぅ…んっ ん…う…」

「立って」

 

ソファには、勃起したモノに模した物があるのだろう。ソファに座る度に、ソレがゆいの中に入る。

モノが出たり入ったりする様子を見たいがために、それを録画したいがためににいちゃんは

「座って」

「立って」

を繰り返しゆいに言い続けた。

 

「にいちゃん、もうつらい」

ゆいが泣いた顔でそう言うと、にいちゃんは頬に手をやって「ゆい、がんばれ」とだけ言う。

ゆいが泣いてその手に顔をすり寄せると、ふーーーっと息を吐いてゆいの右手の拘束を解いた。

 

「わかった。もうイっていいよ」

それを聞いてゆいは、自分で自分を慰め始める。座っているので後ろの穴には、まだ入ったままだった。

 

「あっあっ‥‥! う、う…んっぅ…

に…ちゃ…ふーーっふーーっ」

ゆいが必死に自分を慰めていると、にいちゃんも自身を露出してゆいに咥えさせる。

 

「上手になったね」

そう言いながら、モノを咥えるゆいの様子をスマホで撮影していた。

 

ゆいは頭を押さえつけられながらフェラをしていた。

 

『あ、いっしょにイきそう』

 

口内ににいちゃんの精液がドクドクと流れ込んでくる。

 

「ふくんで、唾液絡ませて口開けて。

はい、ごっくん」

 

ゆいは撮影されながら、その通りにした。

 

 

 

『何度もこんなことを繰り返している内に、嫌でも理解してくる。

この人は俺のことを好きではない。

大きくなったから? もう子どもじゃないから? それも一つの理由ではあると思うけど…。

たぶん、これは復讐。

 

お母さんに怒鳴られて、ずっと俺を睨んでた。

あの時の目、あれは心底オレのことを憎いと思っている目だった』

 

 

コトが終わり、ゆいは服を正していた。

にいちゃんはそんなゆいに目もくれずにPCで撮影したゆいの写真や動画を整理していた。

ゆいは着替えながら、本棚にある本に目を向ける。小さい男の子の、成人向けの本ばかりだった。

 

そしてにいちゃん向けの郵便物をみつける。

そこには名前が書いてあった。

 

『景(けい)! はじめて名前知った…!』

 

「景…」

 

小さな声で口にも出してみる。その声はにいちゃんに聞こえなかったようだった。

「帰らなくていいの?」

「もう帰るよ」

 

『こんな関係でも俺はあの頃から変わらずに、にいちゃんのことが好きだ』

 

 

学校では、テストの結果が返ってきていた。

ゆいは予備校も行っていないのに高得点だったようで、友達から羨ましがられている。

ゆいは「ヤマが当たっただけだって」と説明した。

 

女子でも、ゆい達と同じような会話をしている。高得点を取ったであろう女の子も「ヤマあたっただけだよ」と返していた。

彼女の名前は舞子(まいこ)。かわいいこともあり、ゆいの友人たちは「正直付き合いたい」「ヤりたい」と口にする。

ゆいは彼らと同じ気持ちにはなれなかった。

 

会話が聞こえていたのか、舞子がゆい達の方を振り向きニコッと笑う。

笑ってくれたことで、更にいい子感が表れた。

 

『ふつうでまともなら、ああいう子を好きになるんだろう。俺はそんな人達から見れば異常ってやつだ。

興味あるフリして曖昧に笑うことしかできない。』

 

家に帰ると、お母さんが用意したご飯とメモが置いてあった。

「帰宅したら必ず連絡」と書いてある。帰宅した時間はもう20時を過ぎていたがゆいは「連絡忘れてた。18時には帰ってきてたよ」と連絡を入れる。

にいちゃんとの事件があってから過保護になったとゆいは感じていた。

 

ソファに横になる。舞子のことを考えていた。

 

『もしあの子と付き合えたら周りが求めるふつうになれるんだろうか。

でも、抗いたい。俺はにいちゃんが好きだ。あんな風に扱われて、逃げ場をふさがれて支配されても、悦びを感じる。』

 

「景」

名前を呼びながら、ゆいは自慰を始める。

 

『もっと欲をいえば、心から愛して欲しい。

子どもの頃みたいにかわいがって欲しい』

 

 

学校からの帰りの電車の中。にいちゃんからの連絡が入る。

にいちゃんからの連絡はいつも簡素だった。

明日 土曜日
13:00~

「了解」とだけ返すゆい。

 

『まだ、まだ大丈夫…。必要とされてる』

 

「ねえ、一緒に帰らない?

 

ゆいの友人たちが話していた舞子に、一緒に帰らないかと誘われる。

「俺?なんで?」と聞くが、笑うだけで何も返さない。その笑顔を見て、ゆいはちょっと苦手なタイプだと感じた。

 

舞子と予備校に行っていない話など、何の変哲もない会話をする。通過電車が来るので、ホーム側を歩いている舞子を自分の方にグッと引き寄せるゆい。

『女の子ってこんなに細いんだ』としみじみ感じる。

 

「あのね、突然なんだけど良かったら私と、つきあったり、してくれませんか?」

「えっあっ…」

「ちょっと、動揺しないでよ」

 

舞子は笑ってそう言った。なんで舞子がそんなことを言うのかわからなかった。

電車が来たので、舞子はそのまま帰っていった。返事の締め切りは、週明けまでらしい。

 

どうして自分なのか、仲良く話したこともない自分がどうして…とぐるぐる考えてしまう。

 

ゆいは、手を後ろで縛られてバックで突かれていた。

にいちゃんが穴からコンドームを引き抜く。

 

「すごいよ、中。よくがんばったね」

そう言ってゆいの涙を指でぬぐってくれる。

 

『なによりも、こんなみじめな俺と付き合うの?』

 

ゆいが服を着ている間、にいちゃんはまたPCの方を向いている。

「昨日、はじめて女の子に告白された」

「どうするの?」

と振り向かずに、にいちゃんは聞く。

 

「どうすればいい?」

「付き合ってみれば? なんで俺に聞くの?」

 

にいちゃんは嫌じゃないの?

言う勇気が無いゆい。

 

「俺、その子のこと好きにはならないよ」

「わかんないだろ。試しに付き合ってみたらやっぱりふつうが一番だって実感するかも」

「俺は…にいちゃんが好きだから…」

 

にいちゃんはゆっくり立ち上がり、「ほんとかなぁ」と…とても怖い目で言った。

ゆいのことを信じていないのだ。始めは頬をに置いていた手が、少しずつ首に移動する。

 

「もう逃げないよ…証明するから。証明するから!

にいちゃあん…」

 

次の日、舞子の肩に手を置いて自分の方を向かせてからゆいは返事をした。

「いいよ、付き合おう」

「よかったあ」

舞子は笑うが、ゆいは罪悪感がひどかった。

→にいちゃん を読んでみる!←

4話

朝ごはんを食べながら、母親に「変わったことはない?」と聞かれる。

母親は帰宅の連絡が遅いことが気になっているらしい。父親も恐らく気になっているが、あまり強くは言えないようだった。

ゆいは出がけに「彼女ができた」と報告する。

それを聞いた両親はとても嬉しそうだった。

 

「ふつうの男子高校生みたいで好きだろ、彼女とか」

両親に聞こえないくらいの声でボソっと言って、出掛けるゆい。

 

両親を心配させないように大衆の考えに合わせる意味はあるのか、舞子を傷つけてでも愛を証明する意味はあるのか。

ゆいはゆれていた。

それでも答えは、親を切り捨てて人を踏み台にしてでも「にいちゃんが好き」という欲を通したかった。

 

電車に乗る直前に舞子に出会う。呼び方を決めたり、カップルらしいことをする2人。

ゆいは「ゆいくん」舞子のことは「まい」と呼ぶことになった。

付き合っていることはみんなには言わない方が「特別感」がある、ということにして言わないようにしてもらう。

どうせ別れるんだから、という考えがあるからだ。

 

『素直に懐いてくる姿が健気で泣きたくなってくる。

繋いでいるこの手で、何をしているのか知ったらどんな顔で軽蔑するんだろう』

 

 

「もっとうれしそうな顔でやって、うんそう。

ああ…あーイく…イく…」

 

ゆいの両手を縛り、フェラをさせるにいちゃん。

自分がイった後、ゆいの口を離すのと一緒にスマホで写真を撮る。

 

「にいちゃん…写真…」

「あ…? いい加減慣れて」

にいちゃんはゆいの意見を聞き入れない。

 

ゆいの縛った両手を上に上げながら、「彼女の名前は?」と舞子について聞いてくる。

名前を答えると、

 

「ふうん。どっか気に食わない名前だな。ほら、綺麗にして」

ゆいは舐めながら質問する。

「あ…にいちゃんは、女の人と付き合ったことあるの?」

「あるよ。やな思い出しかないけどね。女なんかクソだ。」

 

にいちゃんは女と何かあったのか、女への不満を吐き出す。

「どう?付き合ってみてうんざりした?」

「まだわからないけど良い子だよ。それでも好きにはならない。俺はにいちゃんが好きだから…」

「みじめだね」

 

『その子のことが? 俺のことが?』

そう思っても、ゆいは聞けない。

 

「にいちゃんに言われたら、すぐに、別れるよ」

「俺のために」

「うん、にいちゃんのため」

「そう」

 

にいちゃんがそう言って笑ったのを思い出す。

電車が揺れて、ゆいはとっさに舞子の手を握る。照れるように笑う舞子。

 

『事実を知ったら、きっとこの子もあの時のお母さんみたいな異常者を見る目つきで

線引きをするんだ』

 

にいちゃん、景は家で撮影したゆいのハメ撮り動画を見ていた。

そんな時スマホに母親からメールが届く。

 

そこには、週末に父親と一緒に会いに行くので準備をしておくようにと書いてあった。

「お母さんが恥をかくようなことはしてないでしょうね?」とも書いてある。

 

母親からのメールを見て、景は汗をどっとかいて心臓の音も大きくなってくる。スマホを部屋の脇に投げる景。

部屋の中にも関わらず吐いてしまう。

 

「くそ、なんで今更…くそがっくそっ しね。しねよくそっ」

 

動画を止めていなかったので、PCからはゆいの喘ぎ声が流れている。

「ゆい、一緒に苦しんでくれないと気が済まないよぉ…」

 

 

ファミレスで舞子とテスト勉強中。最近にいちゃんからの呼び出しがなかった。

舞子は頭が良くて大人しそうな見た目だが、ノリも良い。

しかしゆいにとっては特にドキドキしたりはしないし、退屈だった。

『だからこそ安心する。やっぱり俺にはにいちゃん以外考えられないのだと。』

 

舞子にスマホを見ていたことを咎められたので、親が自分の動向をチェックしているのでそのせいだと伝える。

舞子の家庭は母子家庭で、母親は舞子に全く厳しくないらしい。娘にもペコペコするような人だとか。

 

「うちの父親の顔どころか、生きてるんだか死んでるんだかも知らない」

静かな怒りがあるような顔でそういう舞子。この話題は地雷だったとゆいは思った。

 

舞子が話題を変えるように「明日、土曜日スイプラ行こうよ、割引やってるって!」とゆいを誘う。

スイーツの食べ放題に誘われ、悩んでいるとにいちゃんから

ゆい
明日きて

と連絡が来る。

ゆいは笑顔で「ごめん。用事あるんだった」と断った。

 

 

次の日ゆいがにいちゃんの家に行くと、家は荒れていた。

そして汗だくでヒゲの手入れもしていないにいちゃん。ゆいが話しかけると

「まっとうな人間になりなさい、だって。あいつら、俺を矯正し殺す気だ!」と怒鳴る。

「どうしたの…?」とゆいが心配そうに近づく。

 

「お前も俺を見下してんだろ。自分だけ平気な顔して世の中にとけこみやがって」

ゆいには何の話かわからない。戸惑っていると「うるせえ!早く脱げ、脱げよ!」とせかされる。

 

「わ、わかった、わかった」

部屋に着いたばかりだが、服を脱ぎだすゆい。あとシャツ1枚、というところでにいちゃんに引っ張られベッドに倒される。

うつぶせに倒れたゆい。

 

景はゆいの穴に、入れようとする。

「うそ、やめて」

察したゆいがそう言っても、にいちゃんは無視をして入れてしまう。

 

脱いでいる途中の、首にかかっているだけのシャツを後ろから引っ張りながら、慣らしているかどうかわからないゆいの穴に無理矢理入れる。

 

「…ふ…ぎっ! はっ…はっ…

いた…い…いた…」

 

入りにくいのか、ぐりぐりと腰を動かす景。景も汗だくだった。

「わざとらしく痛がってんじゃねぇよ。どうせ家で慣らしてきただろ。いつも言いつけは守るもんな」

そう言って、シャツを引っ張る。

ゆいは息ができないのか、それとも後ろの穴が痛いのか涙がポロポロこぼれる。

 

「…すぐ泣く。うっとおしい」

にいちゃんはシャツを手放した。ゆいはむせながら、なんとか呼吸をする。

 

「むかしは…優しかったのに…」

「ハァ? 再会した時期待した? あの頃みたいに優しい近所のおにいさんでいてくれてるって

よく言うよ、逃げ出しといてさぁ!」

 

にいちゃんはゆいと話しながら、シャツをぐるぐる巻いていく。首を絞めやすくしようとしていた。

 

「今…もう好かれてないのはわかってるよぉ。

でもおれ、にいちゃんのこと、ほんとに…すき…」

「うるさいなぁ!」

 

ゆいの首元近くを掴み、本格的に首を絞めるにいちゃん。ゆいは声も出ない。

首を絞めながら、腰を動かしながら、にいちゃんは1人過去を思い出しているようだった。

 

「変態って…し、死ねって…あ、あ、あの女の顔忘れらんないよ…どいつもこいつも…ボクを…異常者扱いしやがって…」

涙をぬぐった時に手を放したのか、やっと呼吸ができるゆい。

 

「ゆいも、もっと一緒に苦しめ」

むせるゆいを無視するように、にいちゃんはゆいのスマホを取り出しゆいの耳元に当てる。

 

「はいはーい、ゆいくんどしたー?」

舞子の声だった。

 

「捨てろ、ほら、はやく。言え、

「まいこちゃん、僕はホモです。汚らわしいホモです。お前なんか好きじゃありません。もう二度と連絡して来るんじゃねえぞクソ女」

って。ほら、はやくしないと…ほらあ…」

 

にいちゃんは腰の動きを再開する。ベッドのきしむ音が大きく聞こえる。

 

「…ま、ごめっあ、の…おれ…っ

ほ、ほもです。ごめん…ごめんっ…んっ…ごめん…あっ別れて…んっ…。

ごめん…っにいちゃ…切っ、て はやく、はやくっ…!」

電話の向こうでは、舞子が困惑しつつもゆいを心配していた。

 

電話を切って、笑いながらゆいのスマホを捨てる。

息を吸って、思い切り腰を打ち付けるにいちゃん。

ゆいを抱きながら、ずっと「ざまーみろ、ざまーみろ。うらぎりもの、ざまーみろ」と言い続けるにいちゃん。

ゆいは泣きながら喘ぐことしかできなかった。

 

帰りの電車。ゆいは泣きながら帰路についていた。駅で舞子が、待っていた。

「やっと帰って来た…とりあえず、うち来て。話そ」

 

舞子に言われるがまま、舞子の部屋にはいる。母親は仕事でいないようだった。

ゆいの家にも遅くなると連絡した。

そんなことを話に来たんじゃない。話し合わないといけない。口止めしないといけない…そう思っていると、ベッドに座るゆいの隣に舞子が座る。

 

「キスしていい?」

「………いいよ」

ひきつった顔でOKするゆい。キスする直前、舞子が目を開けて「すごいいやそう」と言った。

 

「告白の返事もさ、死にそうな顔でしてくるんだもん。気づきますよそりゃ」

そう言われて、ゆいはなんとなく手で顔を隠してしまう。

 

「どうして好きでもない女と無理に付き合おうと思ったの?

どうして泣いてたの?この痣は何? 全部教えてくれたら、誰にも何にも言わないできれいに関係を元に戻してあげる」

舞子にそう言われて、謝ることしかできない。

 

舞子が自分のことを話始める。生まれた時から環境が普通じゃなく、だからこそ普通の女の子に憧れていたらしい。

そろそろ彼氏が欲しいな、と思いゆいは他の男子と比べてまじめで優しそうだったから、ゆいに声をかけたらしかった。

 

「ゆいくんは他の男子と違ってまじめで優しそう、に見えてどっかこの人も私と同じで必死に取り繕ってるように見えたから声をかけたの。

ぶっちゃけ都合がよかったの。

だから、まぁ、傷つけてごめんって意味なら気にしないでいいよ」

 

ゆいが抱いていた舞子のイメージとは違った答えが返って来た。

「ずいぶん、ドライ…だね。」

「エッチしながら彼女に電話してくる人には言われたくないなぁ」

そう言われて、何も返せない。

 

「で、あれはどういう了見? 君ホモなの? 何されてるの?」

「…たぶん異常だって、気持ち悪いって思うよ」

「大丈夫よ。私は」

 

微笑んでそう言ってくれる舞子。

「…俺、俺さぁ…」

 

『許容してもらえるのか。

もうため込むのが限界だったのもある。全てをぶちまける情けない俺に、一切うろたえることなく

まいは静かに話を聞いてくれた』

 

まいのベッドに横になり泣きながら相談するゆい。

「もう、愛してもらえないのかな。あの時受け入れていればこんな関係にならなかったのに後悔してる」

「でもその人犯罪者になっちゃうよ。ほら、ティッシュ使って」

 

バレなきゃいい、というゆいに対して、スマホで調べて「13歳未満だと同意があっても無くてもレイプになるんだって」と教えてくれる舞子。

「こどもには愛が理解できないってこと?」

「一線超えなきゃいいってこと」

 

舞子のベッドの上で、ゆいが天井を向いたまま話す。

 

「そんなの他人が決めることかよ。みんな否定するけど、

大人がこどもを好きになるのも、こどもが大人を好きになるのも、男が男を好きになるのもおかしいことなの?

そこにちゃんと愛があっても?」

「気持ち悪い ってのが一般人の感覚。

私たちのほうからそれを理解して、とけこむ努力をしなきゃ。今は生きていけないよ」

 

「生きづらい。一般人の群れなんか知るか」

「そうだね」

 

一般人と自分たちとの差に改めて向き合うことになったが、初めて人に打ち明けたことでゆいの心は少し楽になった。

舞子は「今の性悪っぽい方が自然でいいよ」とゆいに教える。ゆいは無自覚だった。

 

舞子はゆいの相手はどんな人なのか見たいと言いだす。

ゆいはこっそり撮った写真もある、と言ってスマホから探し始めた。

 

「つらいなら相談相手くらいにはなってあげる。

聞いてるとだいぶ好き放題されてもう重症~って感じするけど…。

あ、もちろん言いふらしたりしないから。そのかわり、私から告白して付き合ってたってのも秘密にし…」

「これが、にいちゃん。景(けい)って名前」

 

ゆいが隠し撮りしたにいちゃんの写真を舞子に見せる。

舞子はそれまでと表情が変わった。

 

「あ、こいつ。知ってるわ」

→にいちゃん を読んでみる!←

5話

ゆいと、舞子2人でにいちゃんの家の前に立つ。ゆいがピンポンを押した後、目を合わせる。

「俺、ちゃんとできるかな」

「大丈夫」

 

中から景が出てくる音がする。ドアが開き、イライラしたような顔でにいちゃんが出てくる。

 

「ゆい? 呼び出してないのに来るなって言って…

あ? …誰。」

 

ゆいと一緒にいる女子高生を見て誰だかわからないにいちゃん。

「ごめんにいちゃん」

「は?」

 

柔らかい笑顔で、バチバチと音を出しているスタンガン片手に

「はじめまして、こんにちは」

と言いながらスタンガンを景に当てた。

 

「いっ……あっ……あっ…?」

その場にガクンと倒れガタガタ震えだす景。

 

まだ動いているにいちゃんを見てぼーっとしてしまうゆい。

舞子に「ふつー気絶しないから!はやく縛って!」と急かされる。

 

まだ少し意識のあるにいちゃん、景は「な、な、に」としか言えなかった。

 

ゆいはもう落ち着いたのか、ガムテープを用意して景を縛る。

 

 

「知ってるって…知り合い?」

景、にいちゃんのことを舞子が知っているなんて、ゆいにとって意外だった。

 

「それ説明すんの、すごい憂鬱だけど…。ゆいくん全部話してくれたし…。

ちょっとまってて」

 

舞子は古い工具箱のようなものを持ってきた。錠前が付いていて、鍵がないと開かないようになっている。

「小学生の時みつけたパンドラの箱」

と言って舞子はピッキングし始めた。

 

ピッキングしながら「お互いの話は絶対に秘密。約束してくれる?」と前置きを話す。

ゆいはもちろん了承した。

 

舞子の父は前科者らしい。

舞子の母はひた隠しにしていたが、そういったものはどうしても耳に入ってしまうもの。

その父親の汚点の一部、怖いのか処分することもできずに取っておいてある。

工具箱の中には、手帳と男の子の写真が入っていた。

 

「父は子供に手出して逮捕された犯罪者だったのよ。

その子供ってのがこいつ」

「この写真、にいちゃんだ」

 

その写真に写っていた少年は、にいちゃんの幼い頃だった。

 

 

 

景の部屋に入った舞子は、スタンガンの使い方を簡単にゆいに説明し荒れた部屋に気づく。

ゆいのデータを消去しておいてくれるらしい。隠しているファイルがあれば、聞き出すようにゆいに頼んだ。

 

「おいっクソ女っ!!!

何を…誰だよお前ぇぇ!!!」

 

ガムテープで縛られソファの上に転がされている景。大声を出せるくらいには回復したようだった。

舞子はそんな景を無視して、データを探しに行く。

 

「にいちゃん」

「ゆいっどういうことだ!? おまえ…ふざけんなよ…

なんだよこれ!!!」

 

「にいちゃん」

大声を出す景の前に、スタンガンをかざすゆい。景はやっと黙った。

 

「ふ、…復讐…?

ははっ 女なんかに協力してもらって…。クソガキ…ぶっ殺してやる…」

 

景の言葉なんて聞こえていないかのように、ゆいは話し続ける。

 

「にいちゃんは、俺に自分を重ねてたんだね。

だから逃げたことを、あんなに怒った。小さい男の子が好きなわけじゃない。

自分がされたことを俺にして、俺の中に幼い自分を見てたんだ。

舞子はにいちゃんの大好きだった「おじさん」の娘だよ」

 

 

 

舞子がピッキングして開けた工具箱の中の手帳を丁寧に読むゆい。

「…この2人…本気で愛し合ってたんだ…」

 

「キモいよね。いい歳したおじさんが子ども相手にポエム綴ってさ。

なんで押収されずに残ってるのかわかんないけど、さっさと焼くなり処分しちゃえばいいのに。

ほんと嫌なもん見ちゃった。トラウマだよ。

こんなこと誰にも話せないし、すっっっごくしんどかった」

 

舞子の話に相槌も打たないゆいの方を見ると、ゆいは泣いていた。

 

「だってここに書いてあるセックスの内容、

俺がされてきたのとほぼ一緒だもん…」

 

舞子が生まれてから関係を終わらせ、その後に捕まったという舞子のお父さん。

 

「にいちゃんはまだおじさんのこと好きなのかな。

俺、なんなんだろう。悔しいよ…」

 

「こいつ、誰かに愛されたくて仕方ないんだね。私のお父さんに抱かれてたみたいに。

でも勇気も自信も無いから、弱くて逆らわない子ども相手にリベンジポルノ匂わせてはけ口にしてるだけ。」

 

「誰かに愛されたい…。

証明できる。 それだよ。

ねぇまい、手伝って」

 

 

そんな会話があっての、景の家。

 

「まさか、まいこって…おじさんの…?

嘘だ。こんなことって、あるわけ」

 

何の感情も無いような目で淡々とにいちゃんの言葉に答えるゆい。

「まいが産まれてから捨てられちゃったんだね。そんなの悲しいよね。

今でも忘れられないの? おじさんのこと」

 

にいちゃんの表情が変わる。

「…は? ……ちがう。ちがうおれは…」

 

ゆいは景の上に馬乗りになって、髪をかきあげながら宣言する。

「にいちゃん、今からアンタを抱く」

「うそだ」

 

「かわいそうに、愛した人に捨てられて周りからいっぱい否定されて、自信が持てなくなっちゃったんだね。

大丈夫、俺がちゃんと証明するから。

愛してあげる」

 

「やめろ やめろって。

やめろやめろやめ」

叫ぶ景を、スタンガンで黙らせる。

 

景はおじさんとの事を思い出していた。

「ダメだよなぁこんなこと。もうやめなきゃなぁ。

舞子が…娘が、できてなぁ…」

 

学習塾の先生だったおじさんがよく言っていた台詞。

「なぜいけないの?」と聞いても納得できる説明が返って来たことはなかった。

父親と違って優しくて、大好きだった。

 

「ボク、おじさんが好き。愛してる」

 

どこから関係が漏れたのかわからないが、警察・母親…たくさんの大人に色々聞かれて色々言われた。

何がダメなのかわからないし、誰も説明してくれない。誰も幼い景の意見に耳を貸さなかった。

 

「でもおじさんとボクは、ちゃんと愛し合ってたよ」

そう言っても、

「かわいそう気の毒に」大人はそういう目で見てきた。

「異常だ、気持ち悪い」子供はそういう目で見てきた。

 

そこから景の矯正が始まった。両親の理想から少しでもはずれると、躾を受けた。

 

「変態を治しなさい」

「どうして普通にできないの」

「こんな気持ち悪いものばかり見て」

「お母さんに恥をかかせる子なんて死になさい」

 

このままだと死ななければならないと、景は感じた。

必死になってまともな息子を演じ、興味もない彼女を作り偽装した。

やっとのことで地元を離れ自由になった先で、

 

ゆいに出会った。

 

『こどもってやわらかくて、ほんとかわいいな』

『おじさんも同じ気持ちでボクに声をかけたのかな』

『こういう子がボクを心から受け入れてくれる世界があるなら、まちがってるのはあいつらで世の中の方だよなぁ』

 

学校帰り、道で蟻を潰して遊んでいるゆいに声をかける景。

「うちにもっと面白いゲームあるけど来る?」

「モンスターたおして、たべるやつある?」

「あるある」

 

「いきたい!」

眩しい笑顔で、幼いゆいは答えた。

 

 

そんなゆいに、今は景が犯されている。

手はガムテープで縛り、足も片足ずつ縛り広げられるようにしてある。

いつもゆいにしていたようなことを、景がされていた。

 

「いたい、いたい」

「ごめん、ちょっと電気…流し過ぎたかも。うまく動けない。

きもちよくないよね。ごめん、下手で」

 

申し訳なさそうに笑うゆい。景はゆいと目を合わせないように努力しているように見える。

もうゆいは根本まで、景に入っていた。

 

景のモノは勃起すらしていない。景は、「ねぇ勃って? がんばって?」と言ってぐにぐにと景のモノを弄りだす。

景はなんとか勃起しないように、抵抗しているように見えた。

 

「ハァ、どういう扱い受けてきたか、なんとなく、ハァ

想像できるよ。

あいつらって両親の事でしょ? 腫れ物扱い? 無理に矯正させられた? ハァ、ハァ

まともでいなさい、ふつうになりなさい、おまえはおかしい、それに反発すらできずに俺で鬱憤を晴らしてた?

 

そんなこと、そんなことしなくていいのに…わざわざ周りに合わせることないのに。

全部切り捨てちゃえばいいのに」

 

「ゆい、やめて」

 

涙を流しているにいちゃんを、景を見て景の顔を掴み、無理矢理目線を合わせるゆい。

 

「ああーうそ、泣いてる? ごめんね? ちがう責めてるんじゃなくて。

よく見て、俺を見て。こうやって、男に抱かれて、愛されたかったんでしょ。

にいちゃん、わかったよ、愛してるよ。愛してるよ、ちゃんと、ねぇ。

いくらでも一緒に苦しんであげるから、お願い俺の愛を認めてよぉ」

 

正常位の体勢で挿入しながら、キスをする。

 

「…め、る。みとめる みとめるから

これいじょうは、もう、しないで」

顔を隠して、ゆいと目を合わせず景はそう言った。

 

舞子は冷たい目で景を見下ろす。

「こいつ被害者ぶっててうけんだけど」

 

景は拘束を解かれ、ソファの上で毛布を被ってうずくまっていた。

舞子を制するゆい。舞子は外で待っていると言う。

 

「……みっともなくて、し、しにたいよ」

「そんなことないよにいちゃん。ねぇ俺ら、きっとうまくいく。」

「おとなしく世間に従っていれば、横の人を見てマネしていれば、つらくないのに

ゆいにはわかんないよ。誰からも祝福されないと、愛って認められないんだ」

 

「キスしていい?」

毛布をかぶったにいちゃんに優しくキスするゆい。

昔はチクチクするひげは嫌いだったが、今ではそれも好きだった。

 

「…おれは、ゆいの人生を曲げちゃったのかな」

「うん、責任…とって欲しいなぁ。にいちゃんと一緒になれるなら、俺は全部捨てる覚悟があるよ。

明日も来るね。愛してる」

 

景の手を取って、手にキスするゆい。

景からの返事はなかった。

 

次の日、景の家のチャイムをいくら鳴らしても誰も出なかった。

→にいちゃん を読んでみる!←

6話

「がっかり。

仕事内容も嘘ついて、恋人もいるって嘘ついて、こんな頭のおかしい本ばかり読んで。

その歳になっても、昔みたいなしつけが必要なのかしら?

今すぐ捨てなさい。実家に戻って来なさい。これ以上恥を重ねないで。

まっとうな人間になりなさい」

 

景の母は、自分の息子に告げた。景はそれを涙を浮かべた作り笑いのような顔で聞いているしかできなかった。

 

 

学校ではゆいが舞子に「にいちゃんが会ってくれない」と相談していた。

毎日会いに行っているが、会ってくれないらしい。ちゃんとゆいの気持ちは認めてくれたはずなのに…と不思議がるゆい。

 

「そういえば部屋でデータ削除してる時、賃貸の解約通知書見かけたんだけど」

とシャーペンをカチカチしながら話す舞子。たった今思い出したらしい。

解約通知書があったことで、両親に実家に戻るよう言われたのでは、と考えるゆい。両親にがんじがらめにされたと考えている。

 

舞子と仲良さそうに話していることで、ゆいの友達からは羨ましがられてしまう。

付き合っていたことも、その後関係が変わったことも彼らには何も話していなかった。

 

『いざとなったら写真をネタにしてでも引きずり出さないと…。

ああ、ずっと監視できればいいのに…』

 

と考えながらにいちゃんのマンションに向かう。引っ越し業者のトラックが停まっていた。

にいちゃんの部屋まで走る。部屋の前に、景が、にいちゃんがいた。

 

「なんで!? いみわかんないんだけど!!」

「…おまえ、しつけえな」

 

景は抜け殻のような顔をしていた。

 

「ここ出ていくつもりなの? どうして? 足りなかった?俺…俺の…」

「ちがう…ちがう。俺もうふつうに生きるよ。あらがうの、疲れちゃった」

ゆいの目を見ずに、地面を見て話す景。

 

「…かわいそうに、追い詰められて。そんな選択、クソだ。

ねぇ少なくとも俺はもうこどもじゃないから、ほら…ねぇ…」

ゆいの言葉に、問いかけに、答えないし目も合わせない景。

 

「‥‥引き込んでおいてごめん。臆病で卑小で下劣な恥ずべき大人だ。

こんな…っ」

話している途中の景に、無理矢理キスをするゆい。それを引き離す、にいちゃん。

 

「なにもできない。責任とれない。重い、怖い、逃げたい、ごめん。ごめん。

ごめん…」

景は、ゆいの目を見ることなく、ゆいから逃げるようにゆっくり歩いていく。

ゆいは振り返らずに話し出す。

 

「舞子のおじさんと同じこと俺にしないで…。

逃げないで待ってるから。全部捨てて俺んとこ来てよ。にいちゃんお願い。」

 

景に、にいちゃんに期待して少し振り返る。

「にいちゃんのこと許して理解できるのは、世界で唯一、俺しかいないよ」

「ばいばい、ゆい」

 

にいちゃんはゆいの方を見ることなく、角を曲がっていった。

 

 

景が実家に帰ると、母親と一緒にきれいな女性が立っていた。

誰なのか聞くと「あなたの病気を治すのにお手伝いをしてくださる方よ」と紹介される。

病気…という言葉が引っかかる。

その女性が口を開く。

 

「過去の辛い経験からそう思い込んでしまう方は多いんですよ。大丈夫任せてください。

ただの治療ですので」

 

母親は景の「治療」のために、景とセックスする女を見繕っていた。

景の母からすれば、景の嗜好は病気なのだ。

 

もう何度かセックスを試したのだろうか、挿入までしたのかもわからない。

ベッドの脇、寝室の隅で…景は泣きながら震えていた。吐いてしまうようだった。

 

「はぁ、毎度吐かれちゃ重症だわ」

治療するという女が言う。

 

『これでも、ボクのが異常なんですか?』

 

 

 

 

季節は冬になっていた。景は実家の窓から外を見ている。

『おじさんに抱かれて体が変になって、自慰をする時も変態みたいなことをしないとダメになっちゃって

あの行為を肯定したくてゆいみたいな小さい子にまで手を出して。

行き着いた先がこのざま。

ボクはこんなに苦しんでるのに、おじさんは何をしてるんだろう』

 

景の部屋を母親がノックする。景はずっと部屋に引きこもっていたらしい。

母には「仕事を探さないと」と言って、家を出る。

向かった先は、探偵事務所だった。

 

「すみません。恩師の行先を調べて欲しいのですが」

 

 

ゆいと舞子は、雪が降る中を一緒に歩いていた。2人とも希望の大学に合格したようだった。

合格したにも関わらず、にいちゃんに報告しても未読スルーされていてゆいは不機嫌だった。

いっそ実家まで押しかけようか、とも考えるがややこしいことになるのでしない。

 

舞子は不安そうな様子のゆいに

「実家で耐えきれるわけないじゃない。戻ってくるっつーか、また逃げてくるわよ」と助言する。

 

 

景は探偵からの調査報告書の封筒を持って、ある家の門の前に立っていた。

門の向こうでは、おじさんが玄関の前を掃き掃除している。

 

『おじさんだ』

 

「こ、こんにちは」

「はい」

 

ドキドキしながら、おじさんに挨拶する。

景が何か言おうとしたとき

 

「なにかご用ですか?」

とおじさんからにこやかに話しかけられた。

 

家の中からは、元気な男の子が学校に行くために走って出ていく。

「いつもギリギリなんだから」とお母さんが見送っていた。

おじさんが振り返った時、景はもういなかった。

 

探偵からの調査報告書を、燃えるゴミの中に捨てる。

 

『もう10年くらいたつもんな。そりゃわかんないよな。

別に期待してたわけじゃないし、ただどうしてるかなって思っただけ。

それだけ。それだけなのに。

ああ、こんなくるしくてつらいこと。

 

俺は、ゆいに同じことして同じところまで引きずり落として、泣かせて何を満足してたんだろう。

ゆい』

 

実家に着くと、また「治療」のための女がいた。

母親に「いい、帰ってもらって」と言うと

「何言ってるの、せっかく高い治療費払ってるんだから」と止められる。

 

景は笑ってそれに反論した。

「ねえ、俺は病気じゃないです。ふつうってなんですか?

なれるもんならなりたいです。だけど俺にはわかりません。…わかりません」

 

最後の方は、しゃがみこんでしまい…自分にも言っているようだった。

 

 

夏。喫茶店で舞子と待ち合わせをするゆい。

舞子は髪をバッサリ切ってボブくらいの長さにしていた。ゆいも舞子もそれぞれ大学に通っている。

にいちゃん、景から連絡が無いまま夏になった。

大学生になり、舞子との関係も無くなるかと思われたが、つかず離れずの関係は続いていた。

 

舞子と会話している最中、景に似た後ろ姿の人を見かけて立ち上がってしまうゆい。

景を、にいちゃんを探すクセはずっと直っていなかった。その喫茶店が、景を探しに何度も通っていた近くだからかもしれない。

 

「……うしろ。

うしろ」

 

舞子に言われて振り向くと、汗だくのにいちゃんが立っていた。

 

「ゆい。れ、連絡しようか迷ってる間に…偶然…ほんと偶然見かけて…

はしって…」

「にいちゃん。俺…おれずっと‥‥まってて…っ!」

 

それを見て帰ろうとする舞子。

「私、帰るね」

 

それをにいちゃんが止める。にいちゃんに「まいこちゃん」と呼ばれたことで、イラっとした舞子だが、また座ってくれた。

 

「…おじさんに、君のお父さんに会ってきたんだ」

 

 

『にいちゃんはずいぶんやつれた様子で、話始めた。

実家へ戻ってすぐに治療と称して女をあてがわれたこと。

探し出した先でまいのお父さんは新しい家庭を築いていたこと。

顔を覚えていてくれなかったこと。

そして、両親と和解できずに家を出たこと。』

 

「おじさんに…まいこちゃんのお父さんに声かけたら、「何かご用ですか?」って。

誰だろうって顔でさ。なんかもう全部ばからしくなっちゃって、ゆいのこと考えたら苦しくて。

両親に本音全部伝えたんだ。

どうしてまともに育たなかったの。あの男のせいで景の人生めちゃくちゃだって散々泣かれた。

数か月かけて話し合ったけど、結局わかってもらえなかった。」

 

「にいちゃん、つらかったね」

そう言って、ゆいはにいちゃんの手に自分の手を重ねる。

 

「これからどうするの?」

 

景はうつろな目で、ゆいの方をゆっくりと見た。

 

「…責任、とるよ。おまえしかいないって思い知った。

俺を許して。俺を選んで」

 

「…証明。キスして、ここで。

大丈夫、怖がらないで」

それまでゆいのことを見ていた景だったが、また目をそらす。

 

「人が見てる」

 

ゆいはまっすぐににいちゃんを見たまま

「大丈夫、俺だけ見て」

とキラキラした瞳で言った。

 

喫茶店で、ゆいとにいちゃんはキスをした。

周りの人は、口々に「男同士だ」「キスしてる」「はじめてみた」「まじか」と言っている。

 

景は緊張か、汗をかいている。

そんな景に「景、景、大丈夫。雑音は気にしないで」と言ってキスを続けるゆい。

 

動画や写真まで撮ろうとする者がいたが、舞子がそいつのイスを蹴って止めた。

 

 

「なんてことない、ね?」

「…うん」

 

キスが終わった後の顔は、両極端だった。

闇を抱え暗い表情の景。満足そうな光あふれる顔のゆい。

 

もう一度景にキスをするゆい。

 

「もう逃げないって、約束できる?」

「うん、もう絶対逃げないよ。ゆい」

→にいちゃん を読んでみる!←

ゆい

(この話始まってすぐ、というかほとんどがホモセックスなんだけど…うまく表せる自信がない。すまん。本当にすまん。

ここらへんは特に漫画を見た方が早いんだ。本当…本当にすまん。できるだけ頑張るけど、わかりづらくてもごめんやで。

漫画、読もう!!w)

 

騎乗位の形で、ゆいが景を受け入れていた。

お互い達したのか、ゆいが体を起こし景を抜く。

 

「はっ はっ はっ はっ

も、いっかい、いい?」

「いいよ」

 

「次いれてほしい?」

「いや準備してないし…」

「いれたい」

 

先ほどまではゆいが受ける側だったが、今度は景が受ける番になるようだった。

 

「はぁ、わかった」

ため息をつくが、了承してくれる景。

 

「もうちょっと足上がんない? 体固い」

「しかたないだろ、仕事柄 んっ 運動…ぜんぜんしないから」

 

穴をほぐしながら、ゆいが話す。

「にいちゃんて、本当はいれられる方が好きなくせに、下になっても余裕ぶろうとするよね」

「あは、そんなつもりないよ」

 

「もーちょっと気持ちよさそうにしてくれてもいいのに」

そう言って、自身を景に入れるゆい。

 

「んっ う、ん…。

んっ… っはぁ はぁ…

は、恥ずかしいんだよ。いい歳こいた、男が」

(この辺の景が良い顔している。是非見て!!)

 

ゆいもこの景の顔にやられたのか、「そういうの、ずるい」と言って腰を動かしだす。

2人で気持ちよくなろうと名前を呼び合い、セックスを楽しむ。

 

 

ゆいは1人暮らしを始め、自由度が上がりにいちゃんの新居に入り浸るようになっていた。

ゆいにとっては毎日幸せで夢のような生活。

しかし景は、両親と絶縁してからタバコと薬に頼るようになっていた。

 

頻繁に薬を飲む景に「平気なの?」と聞くと「良くない。オーバードースだね」と返ってくる。

OD:オーバードース
意味
身体あるいは精神にとって、急性の有害な作用が生じるほどの量によって、薬物が使用されることである
wikiより

 

エッチした後に薬を飲まれるのが嫌だと伝えると、

「ゆいは悪くないよ。セックスした後の自己嫌悪がさぁ。

イって冷静になると、不安になっちゃって。もう何かに怯える必要ないのにな。

得体の知れない焦燥感というか…」

 

「檸檬(れもん)を本屋においてくれば治るんじゃない」とさらっと言うゆい。

「あはっ ゆいって文系だっけ?」

そう笑って、ゆいの頭をくしゃっとしてくれる。

 

※この「檸檬を本屋に置いて来れば…」というのは、梶井基次郎の「檸檬」という小説から来てるようです。

私は読んだことないので知らなかったですけど…。気になる人は読んでみるのもいいかもです!

 

タバコを吸いながら、景が「俺のこと親御さんに言う気になった?」と聞く。

 

「認めてもらえるといいけど難しいだろうなぁ。俺ゆいがちっちゃい時に未遂やってるし。」

と景は言うが、ゆいは言う必要はないと思っていた。

 

「認めてもらえないのなら切り捨てるしかない。

自分は兄ちゃんと違ってしがらみにはさっさと見切りをつけるタイプだから邪魔なら無理に合わせる必要はない」

と言い切ってしまうゆい。

 

景は返答に困っているようだった。

 

ゆいは話を変えようと、景のタバコをパっと取り

「いざとなったらまいに偽装結婚でもしてもらおうかなぁ」と言いだす。

 

景はタバコについて「依存するよ」と注意するが、ゆいは「平気だよ」と言って気にしていなかった。

 

景は舞子はゆいのことが好きだから色々してくれた…と思っていた。

しかし舞子は一般の女子として普通に過ごすために「彼氏」としてゆいを選んだだけで、好きなどの感情はない。

 

今、舞子は女の子と付き合っている、とゆいが説明する。

 

「大学行って色々吹っ切れたのかしんないけど、遊びまくってるよ。

高校の時は品行方正ぶってて面白みなかったけど、変わるもんだなー」

 

景は、ゆいを見て同じことを思った。

 

「俺、あの子の人生ぶち壊しちゃったから罪悪感半端ないんだよね」

「娘の存在なんて知りたくなかった?」

 

そう聞かれて、困ったように笑うにいちゃん。

 

その笑顔を見て、にいちゃんを抱きしめるゆい。

 

「ごめんねにいちゃん。愛を証明できればなんとかなるって頭おかしくなってたんだ」

「いいよ、俺が悪かったんだから」

 

そう言って、優しくキスをする景。

 

『ああ、この多幸感の中にずっと居たい』

ゆいの願いだった。

 

実家へ戻ると、夢から現実に引き戻される感覚がした。

ゆいの両親は、1人暮らしをしているゆいの家に泊まろうと話すがゆいは「休みの日は彼女きてるから」と言うと

「じゃあ、邪魔しちゃ悪いわね…」と言って遠慮する。もちろん嘘だった。

 

帰り道、タバコを吸いだす。

 

『嘘も方便。こっちがあわせてやってるんだ。今度はふつうの大学生らしく。』

 

でもイライラはしてしまう。

景の家から持ってきたのか、ゆいも景が飲んでいた薬をポケットから取り出した。

 

『幸せをつかんだはずなのに。反対意見なんて聞く気も無いはずなのに。

どんなに強がってもまだ何も言いだせないのは…』

 

「切り捨てろ、切り捨てろ。

おれたちは間違ってない。まちがってない。」

 

ゆいは薬を2錠飲もうとしていた。

→にいちゃん を読んでみる!←

にいちゃん 感想

わぁ、暗い系ホモだ

すごい話だった。
読んだきっかけは「広告でよく見かけたから」という安易な理由だけど、読んで良かったと思う。

そうじゃないと、こういう話を読もうと思わない。

私は基本、キャッキャウフフしてるホモが好き。
辛そうな描写より楽しそうな方がいい。重い話とかして欲しくない

しかし!この「にいちゃん」は、暗い!!!w
終わり方も、すごくリアル!現実にありそうだし、なんで作者のはらださんはここまでわかるの!?

鳥を肩に乗せながらなんてもの描いてるんだよ!!w

途中は読んでいて辛かった。でも最後まで読みたかった。
だって広告のシーンまだだったし!!!w<

最後まで読んだら、確かに救い?はあるけど...ゆい達の苦しみというか他者と自分、世間と自分との差に傷ついていくって感じはする。

というかきっとそう。

読み返すのもなんだか気が重くなってしまう。それくらいに…なんだか辛い。

なにそれ

小さいゆいが、にいちゃんに、景に言う言葉‥‥。

いや‥‥w そうなるよねwww

 

「なにそれ」

 

ってなるでしょぉおおおおお!!だって自分のについてるやつはそんなに大きくならないし、そもそも勃起するかも…怪しい…怪しいの?するの??よく知らない…。

まぁしてても景ほどは大きくならないしね。この「自分が知ってるのと違う!」ってのは同人誌でも良くあるネタで、私こーいうのすごく好き!

すごく!!

 

でも…でも小さいゆいが犯されようとしているのは見ていて辛かった。もう犯罪臭しかしない。この犯罪臭がするのが好きって人もいるかもしれないけどさぁ…。

自分の意志で、色々と判断できるようになって犯される・セックスするならまだしもさぁ。ゆいは小さすぎるからなんかずるいよ。

ゆいがもっとちゃんと判断できるようになってから、セックスすることになればなんてことないんだけどね。

 

景のことを恐いと思うのもしょうがない。だって恐いんだもん。

景はおじさんに「本当に愛されて」セックスされたかもしれないけど、景は幼いゆいのことを本当に愛していたんだろうか。

 

自分がされたことを、ゆいにしたい。ただそれだけなんじゃないだろうか。おじさんの気持ちになって、ゆいのことを犯したい。

自分の性欲を満たすために、ゆいを愛している、とかではなく「あの時の自分とおじさんのように」なるために犯したんだとしたら、そりゃ愛が無いからゆいだって恐がる…と思うな。

 

ネタバレ書いてて気づいたけど、「なにそれ」はセックスを録画された時にも言ってるんだね。

こっちの「なにそれ」は全く…全く好きじゃありませんわ。ハメ撮り良くない!!良くないよ!!

男女であってもそうじゃなくてもダメだよ!!

舞子おおおお!

読んでてすごく「舞子おおおお!よくやったああ!」って思ったw

舞子がいなかったらこの話はどうなっていたことか…。もう本当にありがとうだわ。

ゆいにとって、必要な存在になってくれたよ。

 

てっきりパリピ系の人物になるのかと思いきや、一番の理解者になってくれるとは。

舞子とゆいが出会っていなかったら、ゆいはあのまま景の性奴隷みたいになっていたかもしれない。

もう…ネタバレ書いてても辛かったーーー。もう…何なの…。本当に辛い。

 

こういう悲しい、辛い系統のホモは私苦手だったんだなって感じるくらいに…悲しかった。

みんな幸せになって欲しいよぉ…途中色々あっても幸せになって欲しいです。

 

舞子に至っては、お父さんのこともあるけど…舞子はもう乗り越えてるし、大学行って開放的になったし…良かったかな!?w

普通になる、まともになる

いやもう、こんな真剣に同性愛について考えさせられる漫画だと思ってなかった。

にいちゃんはおじさんとセックスしたことで、ゆいは景とセックスをしたことで男同士に目覚めた。

舞子は…何がきっかけかはわからないけど、女同士に目覚めた。

 

確かに「普通」とは違う。「普通」は異性で行うはずのことを同性でするわけだしね。

でも普通じゃないからって何なんだろう。景もゆいも、大多数の人と異なることをしている自覚はある。それだけで「まとも」であるとは思う。

 

自分たちがしていること、他とは違うことを認識できているなら、もうそれで良いと思うんだよね。

別に無理に他と合わせる必要はない。景の両親のように「まともになって」とお願いするのも理解できるけど…自分の価値観を人に押し付けることは良くない。

人を殺してしまう。

 

ゆいと景は愛し合っているというか…お互いに依存しあっているように感じる。もちろんセックスも楽しそうだし、一時よりは愛も感じる。

景は自分たちのことを世間に、親に、認めて欲しいと思っている。ゆいはそう思っていないけど、きっと心の奥底では同じように思っている。

普通やまともに対して怒りに似た感情を持つのは、認めてくれない大衆への怒りみたいなのがあるからじゃないだろうか。

 

ゆいとにいちゃんは、長続きするんだろうか。にいちゃんは薬を飲み過ぎて、体を壊してしまいそうな気がする。

2人ともどこか脆いから、依存しあう関係も続かなさそうな…気がする。

証明する

ゆいって「証明する」の好きだよね。なんで?頭良いからかな?

これもネタバレ書くために読み直して気づいたんだけど…喫茶店でゆいが証明する時…表情がまるで違うよね。

これは対比になっているんだと思う。

 

明るい顔をしたゆいと、暗い顔・今にも死んでしまいそうな顔をした景。

景はゆいが好きだから「俺を選んで」って言ってるんじゃなく…償うために、ゆいが「そうして欲しい」と言っているから…戻って来たの…かな?

上手く伝わっているかわからないけど、もしゆいが「にいちゃんなんか死んじゃえ」って言ったら、きっと景は死ぬんだと思う。

 

償いのためだから、大勢の前でのキスも「罰」として受け入れた。

「もう逃げない」って約束をさせるのも、愛では無いと思う。

 

そもそも愛し合っているなら「逃げる」という単語は使わない。景が逃げそうだと、思っているから使うんだよね。

現実から、自分の趣味・嗜好から。一般との差から、そしてゆいから逃げようとしないための呪縛。

 

大勢の前でキスをするのは、ゆいにとっては何でもないこと。

でも景にとっては違う。

 

それをさせる時点で…ゆいは景のことを大事に思っているのか…不思議だわ。

好きな人が嫌がることをさせるのって、どうなの? ひどくない?

景のことを、にいちゃんのことを理解しているのなら、ここはもうちょっとソフトに受け入れてあげるべきじゃなかった??

 

自分でも「証明しようとおかしくなってた」って言っているけど…確かにそうかもしれない。

証明したから、何だと言うのか。

結局ゆいも、周りとの「現実」との、「ふつう」との差に悩んでる。自分が周りと違うことでストレスを感じている。

 

自分が周りに合わせてやってる、って無理に上から目線にしているけど本当は違うこともきっと理解している。

 

日本人だからかもしれないけど「他の人と違う」って、どーーーーーーにもストレスなんだよね。

だから同じ人がいると嬉しいの。「この人もそうなんだ!」って思えて、とても嬉しいの。

 

ゆいには景が。景にはゆいが居て、お互い支え合っていけるはずなのにそうじゃないのがなんか…悲しい。

景は親と絶縁したけど、親に感謝しているからこそ「親に認めて欲しい」と思ってたのかな。

景の家金持ちっぽいし。羨ましい。両親が金持ちで、働かなくても暮らしていけるくらいにお金をくれてた。

小さい頃から、何もかも言いなりになるのが普通だったから…大人になってもその癖が抜けないだけかもしれないけど。

 

でも、親に認めて欲しいって…理解できる感情だわ。

 

ゆいは親に全く感謝してないよねw もっとしろよw 教育費出してるのは親だぞ!!w

すごく下に見ているけど、それも気になる。ゆいは確かに子どもじゃないけど、まだ景のことも養えない。

働いてない。お金を稼いでない。

その状態で「俺のところに来てよ」って…無責任じゃね?

 

景は何もかも捨ててきてるのに。ゆいは親もお金もあって、好きな人も手に入れた。

もっと景のこと大事にしてよ!!

なんか考えていくと…やっぱり良くないと思うの。

 

ゆいは喫茶店で「証明」なんてするべきじゃなかった。景に新たな心の傷を作っただけじゃない?

 

でも、最後の「ゆい」でのリバはいいね。とても良い。

もう一度じっくり読んで、どれが誰のセリフかわかったわ。

この幸せセックスのために…この漫画読んだわ!!!!

 

あたしのネタバレより漫画の方が5億倍面白いからみんな読もう!!

あ、ここ広告のシーンだ! ってとこ出てくると無駄にテンション上がるよ!!w

大体何でも読めてオススメ!

ホモだけじゃなくて、他の漫画やラノベも多く読めて、かつ機能がわかりやすいeBookJapan(イーブックジャパン)がオススメです!

他のと違って、月額いくら~とかレンタル期限が~とか無料期間とか無いんだけど…

会員登録にお金かからない!機能自体もシンプル。

初めて買う人はキャンペーンにエントリーすると買った本の50%分のポイントが還元してもらえる。

↓これね

 


本が安く買えるというクーポンを配っているわけじゃないんだけど、キャンペーンは本当に多い。

Yahoo!ジャパンIDと連携すると、何かもらえるとかポイントもらえる!ってのは賞品がよく変わる。前はマグロが当たるのもあったw

クーポンを配らない代わりにキャンペーンが多いですね。この漫画今安いよー!ってのが頻繁に更新されてる。読むのに悩んだりしたら探すのも手!

アプリで読むのが便利で、他の電子書籍と違って背表紙で集められます。ホントに「電子本棚」を持っている感覚!

こんな感じですね。背表紙が繋がってる系の漫画といえば…ドラゴンボールくらいしか思いつかないけど…w全く無いわけではないんだよね。背表紙で集められるのうまい。

ラノベも漫画もエロイのも大体なんでも揃ってるので、欲しいものはほぼここで買えると思う!

→にいちゃん を読んでみる!←

おすすめの記事